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雨の日の休日

先週はブログのネタ探しのために遠出しようかなと思っていたのですが、あいにくの天気だったため、今話題の映画「国宝」を観に行きました。

当日の朝に予約をしたのですが、話題なだけあってほぼ満席。3時間という長編でしたが、息をするのも忘れるくらい楽しい時間を過ごすことが出来ました。

任侠の家に生まれた吉沢亮演じる主人公・立花喜久雄が、父を失い孤児となった後、歌舞伎の名門に養子に入り、芸の道に生きる物語です。
血筋や才能に翻弄されながらも芸にすべてをかけて成長していく喜久雄。美の追求と苦悩、愛と裏切り、宿命が交差する壮大なドラマとなっています。

個人的には、田中泯さん演じる人間国宝・万菊の女形のしなやかさだけでなく、閉鎖された世界を体現されたかのような怖さを感じる演技に心つかまれました。
また、映画の終盤で、万菊が粗末なアパートの一室で死を待ちながら、「この部屋には美しいものが何もないだろう?妙に落ち着くんだよ。ほっとすんのよ」と語るシーンも印象的でした。

映画を観て、歌舞伎の舞台を見てみたいなと思いました。

Y・U

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